コラム

2005.12.5

美と安全と安心の追求

ここのところ毎朝、屋根の上は、雪で真っ白です。
やはり、雪国秋田には、白銀の世界が、似合います。

先日、住宅建築という本を読んでいましたら、
「住宅建築は、建主、設計者、大工、工務店等等のあいだになりたつ知恵と交流と共感と信頼関係の体験の積みかさねがあって、はじめて成就できるもので、誰か特定の個人の製作作品では、断じてありません。」
と、平良敬一先生が、この「建築住宅」という本の創刊にあたって述べていました。

わたしも、そこのところは、特に感じており、住宅に限らず、どんな事も、どんな物も様々な人々がかかわり、知恵と技術を出し合い、素晴らしいものを発見し、完成させて進化していくものだと思います。

住宅は、古来より、竪穴式住居から、近代のコンクリート住宅まで、「安全と安心」を住む人に与えてきました。
そして、そこに携わる人々の信頼関係が、本当に安心できる、安全な家になります。もし、そこに信頼関係のない、自分のことしか考えない人がいるとすれば、その建物は、不安定な、未完成なものになってしまいます。

住宅建築にかかわるすべての人との「信頼関係」を深め、「確認・報告・連絡・相談」を行い、「美と安全と安心の追求」をしてまいりたいと思います。

by 村上直樹