コラム

2005.11.21

伝統工法の家「伝承館」

一昨日、秋田スギ活用住宅の会で、東京から講師を招いて、フォーラムといかたちで、勉強会を開催しました。

木造の建築物は、伝統工法の木組みであり、その技術というものが、伝承されていますが、実際の一般の住宅には、手間と時間と費用がかかるため、金物や新建材を使った新たな工法で、建てられます。

昨日は、秋田県内にその伝統工法で昭和9年に建築され、秋田「遊学舎」という市民ホールの敷地に「移築」されて、保存されている建物を設計の先生と見学してきました。

スギ、セン、竹などを繊細にデザインし、まさに「工芸品」として作られている家は、芸術作品と言っても過言ではないと思いました。

「移築」は、どうしてできるのか?それは、やはり、伝統工法の「木組み」だから、分解して運べるからだそうです。昔の台所の土間に差し込む「太陽の日差し」が、ほのぼのとした昔の暮らしを再現させてくれます。
でも、冬は、寒かったろうなあ~

by 村上直樹