コラム

2007.1.27

自家製キムチをいただいて

毎日、冬なのに春のような、不思議な天気が続きます。昨年の今頃は、大雪により、道路面が見えることがなっかたのですが、今年は、早朝に散歩に出ても、道路の水溜りに氷さえ張っていません。まるで、東京のような天候に喜んでよいのか、複雑な気持ちですが、昨年の大雪、一昨年の台風を考えれば、被害がないことだから、良いことと思います。しかし、天災は、忘れた時にやってきますので、心の準備は、いつも心がけたいものです。

さて、先日、打ち合わせ中のお客様から「自家製キムチ」をいただきました。お客様の趣味が、キムチ作りということで、どのくらいの腕前かなと、その日の夜にワクワクして、試食しましたら、なんと、市販されているキムチと違い、サッパリとした味に歯ごたえのある触感、そして、爽やかな風味と、本場のキムチとは、ぜんぜん違う味に驚いてしましました。
つまり、市販のキムチと比べ、とにかくシンプル、いろいろなものが、いろいろな味が、混じっていない。そして、何も足していないし、何も引いていないといった感じです。それは、まるで、作り手の気持ちが込められ、その作り手の考え方やその人そのものが、味に出ているのかなとも、思いました。
私たちも、住宅をつくり、お客様に提供するとき、やはり、私たち作り手の考え方、作り手の気持ち、心が、住宅に込められなければなりません。ただ、マニュアルとおりにつくるのでなく、そこに住む人とトコトン話し合い、そのお客様の気持や生活を理解し、考え、本当に心から喜んでいただけるものでなければなりません。
それは、まるで、おもてなしをするお客様に自家製の料理を食べていただくようにその方の好み、趣味、家族、体調を考え、素材にこだわり、仕上がりにこだわり、快適な生活が出来るように その方だけのオンリーワン住宅を作り上げることだと思います。

by 村上直樹