コラム

2005.11.16

清楚な美しさの中にあるもの

昨日は、天皇家の紀宮様の結婚式が、テレビで映し出されていました。
「公務」ではなく、「一般庶民的」に行われた披露宴は、天皇陛下が、外国のお客様を迎える最高級の食事会や芸能人の結婚披露宴のような「豪華絢爛」なものでなく、とても質素なイメージのものでした。

人間は、どうしても濃厚な味や、きらびやかな世界にあこがれたり、羨ましく思ったりします。
しかし、その世界にいる人や仕事にしている人は、意外と質素だったり、淡白なものが、好きだったりします。

紀宮様の服装も行動も、とても「清楚」で、その美しさは、体の中から出てくる本物の「美」を感じました。

わたしたちは、心の中に、日々の淡白な味や質素な生活に本当の喜びを感じることが、できるようになれば、本物の「美」を知ることのできる人間になったということなのでしょうか。

by 村上直樹