コラム

2006.7.15

楽天主義(OPTIMISM)より

昨日、今日と、親戚(父の実弟)のお通夜、葬式があり、出席をしていました。その方は、私の叔父さんになりますが、東北大学を出て、秋田の地方銀行に勤め、新潟支店長の時に脱サラをして、居酒屋チェーンの1店舗からスタートして、いまでは、息子さん(私のいとこ)が、社長になり、50店舗500人の従業員を抱える会社に成長し、現在、上場企業を目指しています。
彼(私のいとこ)の凄いところは、とにかく、勉強好き、研究好きなところにあります。昨夜、隣の席の取引業者の方から、聞いたのですが、たとえば、商売柄、東京の居酒屋などに一晩で何件も視察に行くわけですが、普通の人では、どうしてもお酒が入ってしまい、適当になりがちなところが、驚くくらい誠実であり、まじめであり、酔ってお話しても、翌日、しっかり覚えているということでした(私とまったく逆ですが・・・)。

どこの葬式でも、お坊さんのお経を聞き、そして、最後にお話を聞くわけですが、いつもそのお話に、感心をしたりします。今日、気になった言葉は、「どんなことも、過ぎてしまえば、すべて幻・・」という内容が、お経の中に出てきました。私なりに解釈したのですが、どんなに楽しいことも、うれしいことも、過ぎてしまえば、「そんあこともあったなあ」と思うだけで、実際には、今現在のこと、明日のことを喜んだり、悲しんだり、心配したりします。
人間にとって、時が、すべてを解決してくれたり、忘れさせてくれたりします。ですから、過去の成功に思い浸っていても、過ぎてしまったことや失敗したことにクヨクヨしても、どちらも解決しません。いつも、明日に希望を持ち、夢を持たなければなりません。
先日読んだ、ヘレンケラー著の「楽天主義(OPTIMISM)」の中に、感動した言葉がありました。・・・「神からの贈り物」ブラウニングも詩から、「不完全なものがあるから、完全なものがなければならない。すなわち、完全は、不完全より生ずるものである。失敗は、次に来る勝利の前兆である」そして、「幸せの扉がひとつ閉じるとき、別の扉がひとつ開く。けれど、私たちは、閉じたほうばかり見つめていて、私たちのために開けられた扉に気づかないことが、多い。」

最後にヘレンケラー著「楽天主義」より「明日は、今日より美しい。明後日は明日よりさらに美しい。楽天主義者は、そのように信じている」・・・・・ 楽天主義でいきましょう!

by 村上直樹