コラム

2006.4.13

ひとりひとりの力をひとつにして

4月は、新入社員のための社員研修が、盛んに行われていると思いますが、昨日は、高卒の女子社員のための接客方法をマンツーマンで、練習しました。どこの会社でも、朝礼や研修を行い、仕事の流れや決め事を確認し、その質を高めていますが、それは、水商売でも、銀行でも、ガソリンスタンドでも、どんな会社でも同じです。
その基本をしっかり守り、行っている会社が、やはり、堅実に大きくなっているのだと思います。

今日は、いとこの飲食店会社経営者から、「私のグループの店で飲む時は、私に連絡をしてください」と、わざわざ電話でお願いがありました。なぜ、社長自ら、そのようなことをするの?と思いましたら、それは、彼の会社のグループで働く人が、秋田市を本拠として、南は福井県まで全国で600人にもなってしまい、その大人数の気持ちを一つにするためにグループ社員全員による「全国紹介キャンペーンコンテスト」を開催するためだと言うことでした。

つまり、600人の人が、ひとりひとり、同じ意識を持って行動する、そして、そのトップも自ら、コンテストに参加し、知り合いやお客様に紹介のお願いに廻る、「すごいなあ」と思いました。仕事の基本は、やはり、そこで働く人とお客様に生まれる「人脈」だと思います。大きな人脈、小さな人脈が、あるかどうかわかりませんが、人と人のつながりが、人生であり、仕事であり、とても大事なことだと思います。

ちょっとした、ひとりひとりの「小さな意識改革」で、とても「大きな目標」に到達できるのだと思います。いくら、大きな、大人数の会社でも、ひとりひとりの向かう方向が、違っていれば、大きなベクトルは、生まれません。
小さくても、心と気持ちを一つにすることで、大きな力が、生まれます。

社長自ら、何事も「決めたこと」と「基本」をしっかり守ることが、一番大事なんだなと実感した一日でした。

by 村上直樹