コラム

2005.11.12

床に「座る」生活

「座る」とは、座禅、座卓、座椅子、座布団、車座になるというように床に直接お尻をつけて座ることですが、その床が、畳であったり、フロアであったりします。

この「お尻」は、意外と敏感で、足の裏と同じくらい、冷たさや暖かさを感じます。たとえば、「便座」なども、「暖房便座」でないと、座った瞬間に冷たい感触で、「ヒートショック」を受けてしまいます。

でも、「熱すぎ」ても困ります。「床暖房」の上に座り続けたりすると「低温火傷」をすると言われたりします。私の場合は、ずーっと温かいものが、体に触れ続けると、とても疲れます。

電気毛布などが、そうですが、冷たい布団は、暖めたりしますが、寝るときは、毛布の電源を消します。

人間は、「放熱」をしています。

自分のエネルギーで、体温を出しています。

ですから、例えば、ひとつの部屋にたくさんの人がいると、それだけで、暖かくなります。

また、着るものや布団につかう断熱材(羽毛)は、その「熱」で、暖かくなります。

「床」に人間自身の温かみが、戻ってくる「素材(桐、コルク)」をつかうことで、人間本来持っている「自然」な「心地よいぬくもり」を感じることが、できます。

by 村上直樹