コラム

2006.3.23

社会奉仕企業を目指して

冬のような寒さを感じなくなってきましたが、まだ、ストーブは、離せません。やはり、秋田では、11月から4月まで約半年間は、暖房のお世話になることになりますので、これからの住宅の断熱性と暖房は、しっかり考えられたほうが、良いと思います。

さて、住宅は、住んでいくうちに新築の時には気付かない様々な不便や不都合が出てきますが、それを解消していくのが、「リフォーム」ということになります。しかし、リフォームにおいても、下地の具合や土地の状況などは、解体をした後でなければ、わからない場合が、多々あります。
湿気、シロアリ、カビ、浸水、手抜きなど、床下から調査しただけでは、わからない箇所もありますので、わたしたちは、解体した後にどのように工事を進めていくかということを現場担当者と十分に検討し、お客様にも説明して進めていかなければなりません。

現在、問題になっていた「悪徳リフォーム」は、その状況を見えないままにして、あるいは、不安をあおり、無意味な工事を高額な料金で、行っていたということで摘発逮捕されましたが、「建築業」ではない、「訪問販売営業」でしたので、仕事を注文する前にもう少し、その会社を調査したほうが、良かったと思います。
しかし、「耐震偽装」や「悪徳リフォーム」など、建築業を生業とするものが、お客様の安全と安心を考えずに「自己の利益」中心に儲けることに走っていたことは、本当に恥ずかしいことだと思います。どんな仕事でも、まずは、お客様の利益があってこそ、商売が、成り立ちます。会社として、「リスク」を背負い、お客様の安全と安心と満足を達成するために日々努力して行かなければなりません。
そして、それができなくなれば、「企業価値」がなくなり、社会に必要されない会社になってしまいます。自らの価値を高め、お客様に利益をもたらす、社会奉仕企業を目指したいと思います。

by 村上直樹