コラム

2006.2.23

店舗工事と住宅工事の違い

今月は、ホテルや百貨店の改装工事が、盛んに行われていますが、2月・8月(ニッパチ)は、暇というのは、昔から言われていますので、やはり、どんな商売も売り上げが下がる時期で、それに合わせて行っているようです。

しかし、ホテルや百貨店は、すべてを休んで工事をするのではなく、営業しながら工事を進めていきますので、当然、夜間工事というものが、発生してきます。しかし、東京では、「24時間眠らない街」というくらい、夜間でも働く人が、慣れていますので、効率よく作業をする人がいますが、秋田の場合は、「夜は静まり帰った街」(昼でも静まりかえってますが・・・)ですので、夜間工事には、不慣れであり、とてもむずかしいと思いました。
店舗工事は、住宅工事と違い、まず、目的が違います。店舗工事は、「設備投資」ということで、その投資した金額をできるだけ早く回収することが、利益を増加させることになりますので、工事期間が短ければ短いほど、営業スタートが早くなり、売り上げを上げるように考えます。
住宅工事は、どうでしょう。住宅は、個人のものであり、売り上げを上げるものでもなく、そこに永く住み、暮らし、できるだけお金のかからないように生活していける、安心で安全な家、そして、家族、友人、近所の人達と楽しく、気持ち良く過ごせる家が、良いのではないでしょうか。そのためには、見栄えではなく、中身、つまり、「暮らし方」や「心と体」を考えながら、作り上げていかなければならないと思います。

木の香りに包まれた空間で、四季を感じ、ゆっくりと過ごす時間は、日ごろのストレスや疲れを癒してくれます。
今年は、そんな気持ちの良い家をリフォームや新築で、提供していきたいと思いました。

by 村上直樹