コラム

2005.11.9

伝統を守り、進化し続ける

大正5年(1916年)創業の弊社は、来年で創業90年を迎えます。祖父は、99歳まで長生きさせていただき、父は、77歳で、他界しました。
村上商店と言う称号は、父が、昭和26年に株式会社にする際、倉庫に畳材料をたくさん保管していたので、それを買い求める職人さんも多くあったため、資材を販売できるような社名になったそうです。

当時は、毎月、岡山、広島、九州などから、「行商」といわれる「営業マン」が、売り込みにきていました。その行商人は、集金がてら、次の注文を受け、また、旅にでていくのでした。
そして、材料が届くのは、翌月でした。しかし、時代は、変わり、今現在では、商品流通の主流は、インターネットとなり、産地直送、直接購入のためのデリバリーは、行き届き、「アスクル」に代表されるように、翌日には、どんな商品も日本全国ほとんどの場所へ届きます。

売るほうも買うほうも、お互いに「顔」を見ないで、商品とお金を交換します。そこには、「コミュニケーション」もありません。しかし、この誰でも簡単にできる「IT」を使った商売が、現在、急成長し、「悪」や「徳」を生み出しいます。
ですから、私達は、進化をしていく中で、伝統を守り、しっかりと「顔」の見える商売をしていかなければならいと思います。

by 村上直樹