コラム

2005.11.4

リビングキッチンという考え方

最近、「リビングキッチン」という台所と居間を仕切らない、むしろ、居間の中に台所を設置するようなレイアウトが、よく見られます。
「リビング」は、家の中で一番多くいるところ(起きている時)であり、家族、友人や仲間が集うところなので、台所に引っ込んでしまえば、会話のない寂しい空間になってしまいます。

昔ですと、焚き物をする、煙や臭いなど大変な場所でした。そして、やはり、システムキッチンが、できるまでは、「流し台」というイメージで、キッチンを対面カウンターで隠してしまうというスタイルが、多かったように思います。
つまり、厨房の中にリビングがあるようなイメージではなく、リビングの中に厨房があると言う感じです。

高齢少子化になり、大人数の食事を作る必要もなく、料理と食事を一緒に楽しみながらできる、「リビングキッチン」は、これからの主流なのかもしれません。

by 村上直樹