コラム

2006.3.1

仕事場も、TPOを考えてオシャレに

今日は、また、冬に逆戻り、雪が降り積もりました。でも、なぜか、「春の雪」だと思うと、今回の大雪を乗り越えたのですから、可愛らしい小雪に見えてしまいます。

さて、「TPO」とは、着こなしの極意を説いた用語で「いつ、どこで、なにを着るのか」という服装上のきまりの方向を明確にあらわしています。
Tはtime(時)、Pはplace(場所)、Oはoccasion(場合)をそれぞれ意味していますが、MFUが1963年度のファッションテーマとして提唱したことから、急速に一般化したものだそうです。
その年は、ちょうど、東京オリンピックの前年にあたり、国際人としてはずかしくない服装のマナーを、日本の男性に与えようとする意図がこめられていました。
時と場所といえば、先日読んだ堀の内九一郎社長の本の中にありましたが、彼の仕事は、中古回収業ですから、作業着に軽トラックというのが、仕事の時の服装ですが、その格好でホテルに行きますと、「こっちじゃない、あっちの裏に駐車しろ」とボーイに言われるそうです。
しかし、スーツにベンツで行くと「お客様、鍵をお預かりしますので、フロントでお待ちください」となるそうです。当然、中古品の買取の時も、後者で行ったほうが、相手の対応が違い、買取の主導権を握れるようです。
実際、スーツにベンツでは、実際の中古品の回収や作業は、できませんし、逆にスーツで仕事(作業)をしていると、お客様に適当に仕事しているように思われてしまいます。ですから、どんな仕事もそうですが、「作業をする場所・時」での服装と、そうでない場所での切り替え(着替え)が、とても大事です。
ですから、「TPO」とは、ファッションでありますが、そのファッションも毎日の仕事に生かしていかなければなりません。
しかし、「TPO]だからと言って、作業する時であれば、ただ作業着だから良いといものでもありません。また、交渉や営業だからといって、スーツだったらいいと言う訳ではありません。キチンと洗濯をして、清潔にして、ボタンやチャックを閉め、正しい着こなしをしなければ、仕事場での「TPO]=「ファション」ではありませんし、キチンとすることで、作業着もカッコイイ服装になります。
いつも、「仕事」と「ファション」を考えながら、行動しましょう。

by 村上直樹